森野コーチの事例に見る必要経費②

前回の記事に引き続き、森野コーチの事例を取り上げながら個人事業主の必要経費について考えてみようと思います。

 

  • 接待交際費

裁決では「支出をしたこと自体は認められるものの、請求人は、接待交際をしたという相手方、理由及び目的などを具体的に明らかにしていない」として必要経費として認めませんでした。

交際費として必要経費にする上では、①相手、②理由、③目的を説明できるようにしておくべきでしょう。

理由は具体的に記載するのは難しいですが、最低限、食事や贈答した相手と関係性は残しておきたいですね。

前回の記事でも書きましたが、ノートや手帳に書き残す、SNSなどに投稿するなどして後追い出来るようにしておきましょう。

 

  • 自宅兼事務所

以前の記事にも書きましたが、自宅で仕事をしていれば一定の金額を必要経費とすることが可能です。

賃貸であれば家賃の一部、持ち家であれば減価償却費や固定資産税の一部を経費にすることができます。

森野コーチの場合、争いになったのは①野球用具の保管場所、②和式(トレーニングルームとして利用)、③ガレージ、④玄関前の屋根設置工事、の4つでした。

さて、どこが経費として認められたでしょうか?

①:必要経費にならない

これはちょっと意外ですが、裁決では「提出した建物の内部の写真等によっても、その使用状況等は必ずしも明らかではない」と述べられています。

明確に特定の部屋を物置として利用しているという訳ではなく、リビングの横に用具を置いているような状況では経費として認められないことになります。

あくまでも自宅ですから、きちんと区分する根拠が必要ということです。

②:必要経費になる

これは①と逆で、明確に区分できるのでOKということになります。

③:一部必要経費になる

少し特殊な論点になりますが、事業用の車両との絡みが出てきます。

車両も自宅と同じで事業に使う割合を経費にすることが出来ます(例えば、80%は経費にするといった感じです)。

森野コーチの場合、H24年は車両の90%を経費にしていたため、ガレージの面積×90%部分の減価償却費が経費として認められました。

④:経費にならない

これも①で書いた理由と同じですが、事業として利用しているか明確に区分できないのでアウトということになります。

さすがに、玄関の屋根を仕事で使っているというのは無理筋ですよね…

 

  • まとめ

個人事業主の場合、①きちんと記録を残す、②仕事の部分を明確にしておく、といったところが重要になります。

仕事でもプライベートでも使うものについては、きちんと根拠を残した上で経費にする部分を明確にしておくべきす。

経費にできるものはきちんと経費にしながら次の確定申告に備えましょう!

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